予備知識
水溶液とは「水」に「物質」を溶かした液体のことです。
例えば、「水」に「塩」を溶かした「塩水」は「塩化ナトリウム水溶液」という名称の水溶液になります。
水のように物質を溶かす液体を溶媒(ようばい)
塩のように水に溶かす物質を溶質(ようしつ)
溶媒に溶質が合わさった液体を溶液(ようえき)
水溶液は溶媒が水の場合の溶液です。
![](https://www.nagoya-minpaku-support.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/水溶液_アートボード-1.jpg)
水溶液は中に含まれる水素イオンの濃さで性質が分かれます。
水素イオンの濃度が高い水溶液は酸性に分類され、水素イオンの濃度が薄い水溶液はアルカリ性に分類されます。
水溶液に含まれる水素イオンの濃度はpHという尺度で表すことができます。
pHは0~14の数字で表すことができ、pHの数値が0に近いほど強い酸性、14に近いほど強いアルカリ性、ちょうど中心の7が中性です。
![](https://www.nagoya-minpaku-support.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/図-pH 洗剤 汚れ_アートボード-1.jpg)
なぜ、水溶液やpHの説明をしたかというと、「汚れ」も「酸性」と「アルカリ性」に大きく分類できるためです。
「汚れを落とす」とは、酸性汚れにアルカリ性漂白剤を掛け合わせ、アルカリ性の汚れに酸性系漂白剤を掛け合わせることでph値を中性に近づけることです(中和するといいます)。
酸性の汚れとは
・キッチン
換気扇の油汚れ
コンロの油汚れ
グリルの油汚れ
コンロやグリルのコゲ
シンクや排水のぬめり
キッチン内壁面などに飛び散った油汚れ
野菜くずの悪臭
・浴室
ぬめり
湯垢
皮脂汚れ
ピンク汚れ(浴室などのピンク色や赤色の汚れは汗や皮脂が流れたものです)
黒カビ
・洗濯機
洗濯槽のカビ
・その他
手垢
衣類に付着した血液などのタンパク汚れ
布製品に付着したワイン汚れ
タバコのヤニ
食用油
マヨネーズ
チョコ
油性ペン
化粧品
酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤で中和することができます。
![](https://www.nagoya-minpaku-support.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/酸性の汚れいはアルカリ性の洗剤で中和_アートボード-1.jpg)
・洗濯用洗剤
・セスキ炭酸ソーダ
・過炭酸ナトリウム
・キッチンハイター
アルカリ性の汚れとは
・トイレ
尿石(便器に付いた黄色や茶色の汚れ)
尿はね
水垢
・浴室
洗面器や椅子の水垢
石鹸カス
鏡のウロコ汚れ
蛇口の水栓やシャワーヘッドなどの水垢
・洗面所
水垢
石鹸カス
・キッチン
シンク内の水垢
洗剤や石鹸カス
水栓の水垢
電気ケトル内側の底面についた水垢
IHコンロ天板に付着したこげ茶色の汚れ
・室内
喫煙によるタバコ臭
アルカリ性の汚れには酸性の洗剤で中和することができます。
![](https://www.nagoya-minpaku-support.com/wp/wp-content/uploads/2022/01/アルカリ性の汚れには酸性の洗剤で中和_アートボード-1.jpg)
・クエン酸